そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

暮らし

久しぶりに(テレビで)野球観戦・ムダな時間を心ゆくまで楽しむ

今回のWBCで、私は久しぶりに野球の試合を(テレビの中継ですが)心ゆくまで楽しみました。 今50代後半の私は、子どもの頃(1970年代~80年頃)には、よくプロ野球のナイター中継をみたものです。とくに野球ファンというわけではなかったのですが、野球を…

「初詣」の歴史・じつは鉄道が生んだ新しい伝統

今年の初詣は、歩いて10分ほどの近所にある小さな神社に、元旦にお参りしました。 その神社に初詣に行くのは初めてのことで、「小さな神社だから空いているだろう」と思っていました。 しかし、かなりの人たちが(おそらく近所から)集まって行列になってい…

来年の手帳を買いました・13年間ずっと能率手帳

近所の書店で、来年(2023年)の手帳を買いました。 私そういちは、2011年以来毎年同じ手帳を使っています。「能率手帳」の一番昔からあるタイプのもので、1949年の発売のロングセラー。 2023年の手帳で私には13代目ということになります。まあ、この手帳は…

今日の名言 雨の日は家に守られている

【今日の名言】吉村順三(建築家、1908~1997) 雨の日に家にいると、家に守られているようで、好きだ。(『吉村順三建築展・図録』より) 吉村はおもに昭和の戦後に活躍し、大規模な公共建築から低予算の小住宅まで、いずれもみごとな作品を残した建築家で…

『耳をすませば』における団地の描写・なじんだ風景がちがってみえる

昨日(2022年8月26日)、日テレ系の「金曜ロードショー」で、アニメ映画『耳をすませば』(1995年公開、近藤喜文監督、宮崎駿プロデュース)をやっていました。今回私がみたのは全部ではなく、後半だけ。でももう、3回は通してみている。 『耳をすませば』の…

妻のワークスペース・小さめのデスクを置く

60数平米の古い団地をリノベーションして、夫婦2人で暮らしています。リノベしてから15~16年経ちます(リノベの設計は寺林省二さんによる)。テラバヤシ・セッケイ・ジムショ 2人暮らしですが、我が家にはデスクが3つあります。ひとつは私の書斎デスク。あ…

独特の発達を遂げたヨーロッパのパンの美味しさ・世界のパンの大分類

今朝は、昨日買ってきた、たまに買っている専門店のパンを朝食にしました。 ヨーロッパ風の、歯ごたえのある、パンの風味をかみしめるようなパン。パンを味わうことがメインなので、パンのほかには、野菜スープとチーズを少々、あとはコーヒーだけ。 私は基…

暮らしのファイリング・本棚とクリアファイルによる整理

世の中は夏休みモード。お休みシーズンには、家の中をいろいろ片づけたくなります。 今の私は年中お休みみたいな状態なのですが、世の中のモードには、やはり影響を受けます。このあいだは、ファイルに溜まったさまざまな生活関連の書類・紙片を整理しました…

ずっと使っている、スチールパイプの可動式テレビ台

ウチのテレビ台は、スチールパイプなどで出来た可動式のものです。もう30年近く(私が独身の20代の頃から)使っている、おそらく我が家にある最古の家具。 スウェーデンの家具メーカー・イノベーター社の製品で、たぶん基本デザインは70~80年代のものではな…

プチ富裕層とのつき合い方・「プチ文化人」というポジション

この社会には「プチ富裕層」という人たちが存在します。一般的な定義はありませんが、ここでは「金融資産が数千万円~数億円」の人たちとします。大金持ちではないが、相当な経済力の人たち。 2019年の野村総研の推計によれば、金融資産5000万円~5億円の世…

「料理」ができなくても自炊はできる・「一汁一菜」でやってみる

私は今50代後半ですが、20代前半までに身につけた基本的な能力――読み書きや計算、ワープロやパソコンの操作などをもとに、それを使いまわしてどうにか生きてきました。 社会人になってから、細かいことは別にして、本当に新しい何かを身につけたことは、残念…

住まいにおける「妥協の組み合わせ」をさぐる

私そういちは、現在築40年余りになる団地に、リノベーション(全面改修)をして住んでいます。リノベをしてからもう15~16年経ちます(リノベの設計は寺林省二さんによる)。 団地の魅力は、緑豊かな環境、日当たりのよい間取り、安い物件価格……といったこと…

今日の名言 スナフキン なんでも持って帰ろうとせず、見るだけにする

【今日の名言】スナフキン(「ムーミン」のキャラ)『ムーミン谷の彗星』より なんでも持って帰ろうとすると、むずかしいものなんだよ。ぼくは、見るだけにしてるんだ。立ち去るときには、それを頭の中へしまっておくのさ。かばんを持ち歩くよりも、ずっとた…

リビングのソファと本棚

今週のお題「わたしの部屋」 古い団地を買ってリノベをして、夫婦2人で暮らしています。住み始めて16年になります。 写真は、リビングのソファと本棚です。机は妻が事務用に使うもの。下の写真は、ソファの向かいにある、となりの書斎コーナーとの仕切りにな…

ベランダの静かな宴会

古い団地をリノベして、16年ほど夫婦2人で住んでいます。近ごろだいぶ暖かくなってきたので、夕べは5時すぎからベランダで早めの夕食にしました。 ベランダは、リノベした際に大きなスノコのような板を置いてもらっています。そこに普段リビングで使っている…

ローコストですばらしいイス・天童木工 ペスカ

イスが好きです。あまり高くなく、でも美しく機能的なもの。財力が限られるので、ローコストで良いものに胸が躍ります。 松村勝男(1923~1991)デザインの天童木工のイスは、そんなローコストなイスの傑作です(天童木工 PESCA、写真)。 最も安い、座面が…

秋田の「しとぎ豆がき」・シンプルで繊細なおかき

妻が秋田県の出身で、帰省のたびに秋田の銘菓「しとぎ豆がき」(製造・一乃穂)を買って帰ります。黒豆の入った薄い餅を焼いた「おかき」です。写真は20枚入りで648円。ネットでも買えます。 先日は、有楽町を歩いていて東京交通会館にあるアンテナショップ…

ひとりになったとき、そこが自分の書斎

私にも、書斎と言えるものはあります。でもきちんとした個室ではなく、夫婦で暮らす集合住宅の一画を棚でラフに仕切った、3畳ほどのスペースです(「書斎コーナー」ですね)。 あとは、家のあちこちに本棚を設置して、本を並べています。友人に、「古本屋さ…

「う」のひきだしの情報術・向田邦子のエッセイから

作家・向田邦子さん(1929~1981)は、おいしいものが大好きでした。彼女のエッセイに食べ物のことはよく出てきます。お菓子や酒の肴や日常の食品について「どこの何がうまいか」に詳しかった。 そんな向田さんは、“「う」のひきだし”というものをつくってい…

昔ながらのホウキとコードレス掃除機

写真は、この10年弱の間我が家で使っているホウキです。神奈川県の旧中津村で明治以来つくられてきた「中津箒」というもの。 今どきの一般的なホウキより穂先が柔らかくしなやか。最近のホウキの穂先は、たいていアシやイグサやシュロですが、中津箒はホウキ…

小さな荷物で旅に出る

写真は、何年か前に夫婦で6日間の国内旅行をしたときのカバン。右の赤いリュックは私のです。学生が通学に使うくらいの、大きくないもの。左の手さげは妻のです。 私たち夫婦の旅行は、いつもこんな感じです。海外旅行(最後に行ったのはだいぶ前ですが)も…

なじんだ店やモノがなくなることが増えた

最近、沿線にあるよく行った喫茶店が閉店してしまいました。チェーン店なのですが、アルバイトの店員さんがコーヒーを持ってきてくれる昭和的なサービスの店でした。 オープンして40年経ってかなり古びてはいましたが、懐かしい感じの広々した店内の雰囲気が…

ささやかな愛用品・ハイテックC

パイロット社製の「ハイテックC」という、200円ほどの水性ボールペンをずっと使っています。線の太さがいろいろある製品ですが、私は0.4ミリ。 肌身離さずこのペンを持ち歩き、たまに忘れてほかのペンで代用すると落ち着きません。 ありふれた実用品ですが…

何度もリピートする宿

私たち夫婦には、これまで何度も泊まった宿があります。ひとつは都心にある眺めのよいビジネスホテルで、泊まるたびにホテル近くの同じレストランで食事をして、都心の繁華街や美術館をみてまわります。 私たちは都内の多摩地区に住んでいるので、都心は日帰…

書道教室の子ども文庫

妻が近所でビルの一室で、子どもと大人のための書道教室をしています。教室には、私そういちが揃えた子供向けの本を100数十冊並べた本棚を置いている。「そういち文庫」と呼んでいます。 これらの本は、おもにブックオフやアマゾンの中古で、選んで買いまし…

今日の名言 吉村順三(建築家) 雨の日は家に守られる

【今日の名言】吉村順三(建築家、1908~1997) 雨の日に家にいると、家に守られているようで、好きだ。 吉村はおもに昭和の戦後に活躍し、大規模な公共建築から低予算の小住宅まで、いずれも見事な作品を残した建築家です。 今日、私の住む東京方面はかなり…

「最小限住宅」で豊かに暮らす

「理想のマイホーム」といえば、以前は郊外の一戸建てが相場でした。でも近年は、都会の狭い敷地に小さな家を建てる人も増えているそうです。 床面積50~60㎡かそれ以下の家に、夫婦と子供で暮らす。狭くてもオーダーメイドで設計を工夫すれば、住み良い家に…

秋田名物・きりたんぽ鍋

妻が秋田県の北部出身で、我が家では時々きりたんぽ鍋をします。「北部出身」とわざわざいうのは、秋田県できりたんぽ鍋をあまり食べない地域も多いからです。 きりたんぽは、ご飯をすり潰して杉の棒に巻きつけ、火であぶってつくります。 鶏ガラのダシと醤…

我が家のガスストーブ・餅も焼けます

写真は我が家のガスストーブ(リンナイ製)。ガス屋さんではファンヒータータイプを勧められましたが、ずんぐりした姿が気にいってこちらにしました。もう15年は使っています。 古い集合住宅(10数年前にリノベした団地)の我が家にもお似合いです。古い団地…

小さな今川焼屋さん・「小商い」の理想?

NHKの朝ドラで、新婚のヒロイン夫婦が、移り住んだばかりの町で回転焼き(今川焼き)の店を始める話がありました。 時代は昭和30年代。2人はどうにか3か月暮らせるくらいの貯金はあるものの、ほかにはとくに何も持たず、仕事もない。ヒロインには、幼少時に…