そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

ずっと使っている、スチールパイプの可動式テレビ台

ウチのテレビ台は、スチールパイプなどで出来た可動式のものです。もう30年近く(私が独身の20代の頃から)使っている、おそらく我が家にある最古の家具。

スウェーデンの家具メーカー・イノベーター社の製品で、たぶん基本デザインは70~80年代のものではないか。買った当時、値段は2万円弱。組み立て式で、金属製の素気ないものです。

でもかわいらしい感じもあり、なんとなく気に入って、ずっと使っています。

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最初にこのテレビ台を買ったときは、テレビはまだブラウン管の時代でした。この台もブラウン管のテレビを前提にしたサイズ・つくりになっている。

その後、ハイビジョン以前の液晶テレビを経て、現在の東芝製テレビをこの台に載せるようになってから、10年以上経ちます。

脚にキャスターがついている可動式なので、ダイニングテーブルからテレビをみるときにはその位置に、ソファからみるときはソファの前に動かします。

夜は夫婦でソファに座って何時間もテレビをみていることもあります。私たち夫婦はテレビが好きな昭和育ちのバブル世代。

このあいだ、録画した大河ドラマをみていたら、急にビデオデッキが壊れました。「ハードディスクにアクセスできません」という表示が出た。

こっちも10年以上使っているからなあ、そろそろテレビと一緒に買い替える時期か……

そこで先日、家電量販店のテレビのコーナーに行き、店員さんに少し教えてもらいました。

今のテレビはインターネットとの連動とか、いろんな機能があるんですね。ビデオデッキでみたいテレビ番組を録画して……といったことよりも、ネット上の動画・ドラマを楽しむ機能が重視されている。

そうか、私たちのテレビ生活はもう時代おくれなんだ。これからのテレビは、「テレビ」じゃなくて「モニター」なんだ……

しかし、店員さんの説明を、時代おくれの私は消化しきれなかったので、結局何も買わずに帰りました。

今はデッキが壊れて録画ができないので、みたい番組はもっぱらオンエアのときにテレビの前に座ってみています。私が小さな子どもだった、昭和の高度成長期の頃(家にビデオのない時代)と同じです。

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あと、10数年ぶりにテレビ売り場を真面目に眺めていて印象的だったのは、今のテレビの画面の大きいこと。大画面は一昔前にもあったけど、それがすっかり主流になった。日本人の家が急に広くなったわけでもないのに、すごい。

私が今使っているのは24インチなんですが、これは完全にパーソナル用の「サブ」のサイズですね(ブラウン管の時代には、24インチはメインのテレビのサイズでした)。

今度買うのはもう少し大きくしようとも思っていたのですが、やはりできません。

それは、このテレビ台の両端に把手のような飛び出た部分があり、この両端の間に収まるサイズのテレビでないといけないからです。

この把手の両端の幅は60数センチ。それでは(今のテレビのラインナップでは)24インチのしか収まらない。24インチのすぐ上のサイズは、今は32インチしかないようです。32インチだと幅が70センチをわずかに超えてしまう。

だから、今度買うテレビもまた24インチです。

テレビ台を替えればいい? いいえ、これからもこのテレビ台を使っていくつもりです。だからテレビ台に合わせて、そこにおさまるテレビでないとダメなのです。

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