妻が近所でビルの一室で、子どもと大人のための書道教室をしています。教室には、私そういちが揃えた子供向けの本を100数十冊並べた本棚を置いている。「そういち文庫」と呼んでいます。
これらの本は、おもにブックオフやアマゾンの中古で、選んで買いました。初期投資は数万円。今も、ときどき新しい本を買い足します。
その多くは子どもから「こんな本を買って」というリクエスト(メモ用紙に書いた手紙)にこたえたもの。妻がその手紙を届けてくれる。それで、今どきの本を知ったりもします。
生徒の子どもたちは、お稽古のあと、気が向けば「そういち文庫」の棚から本を取り出して読みます。
それはお母さんが迎えに来るまでの、ほんの10分の間だったりします。
そんな短い間でも、「ぐりとぐら」や「だるまちゃん」と遊んだ気持ちになったり、宇宙の構造や世界の国旗について知ったり、犬の写真集で癒されたり、料理の写真を「おいしそう」と眺めたり、「怪談レストラン」や「銭天堂」で不思議やドキドキを味わったり、「魔女の宅急便」のキキに自分を重ねたりするのは、有意義な時間です。アタマや心にいろいろと残るはず。
本の貸し出しもしていますが、教室で「合間の短時間の読書」をするだけの子が多いです。
子どもの10分の読書は、大人の1時間に匹敵するはず。思いついたとき、ふと本を手に取って読めるのは良いことです。