そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

2022-10-01から1ヶ月間の記事一覧

来年の手帳を買いました・13年間ずっと能率手帳

近所の書店で、来年(2023年)の手帳を買いました。 私そういちは、2011年以来毎年同じ手帳を使っています。「能率手帳」の一番昔からあるタイプのもので、1949年の発売のロングセラー。 2023年の手帳で私には13代目ということになります。まあ、この手帳は…

なつかしいFIRE(経済的独立による早期リタイア)というテーマについての経験談

「若いうちに資産形成をして、早期リタイアをしよう」という、FIRE(ファイア)といわれる考え方・ムーブメントがあります。 この記事では、FIREに関する私の経験を述べます。基本的に「FIREのすすめ」といえる内容です。 FIRE(ファイア)は、Financial Ind…

よく働き、よく学ぶ・エジソンが発明家として独立するまで

10月18日は発明王トマス・エジソン(1847~1931)の命日です。エジソンの葬儀が行われた1931年10月21日の夜、全米で彼の功績をたたえて1分間電灯を消すということが(どこまで完全に行われたかは別にして)実施されました。 エジソンは「よく働き、よく学ん…

日中戦争とウクライナの戦争の類似・和平交渉のむずかしさについて

先日(2022年9月15日)アップした当ブログの記事で、私は日中の戦争(満州事変も含めると1931~45)の経緯を簡単に紹介し、それが今のウクライナの戦争と似たところがある、ということを述べています。 要約するとこういうことです。 以下、侵略する国=日本…

日本初の鉄道建設・そこには日本人の前向きな面があらわれている

1872年(明治5)10月14日(旧暦9月12日)、新橋~横浜間(約29キロ)を結ぶ、日本で最初の鉄道が開業しました。10月14日は「鉄道の日」。 今年(2022年)は「鉄道開業150年」ということで、記念品の販売や関連のイベントなどが行われているようです。 この記…

レジー『ファスト教養』・ファスト教養をただ非難するのではなく「生き方」をまじめに考える本

レジ―著『ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち』(集英社新書、2022年)を読みました。レジ―さんは、企業に勤める傍ら、音楽をはじめとするポップカルチャーについて、ブログやその他のメディアで発信している方で、1981年生まれ。 「ファスト教養」は、…

専制国家・中国と、多元的で「民主主義」のインド

先日(2022年9月30日)アップした当ブログの記事で、「中国は権力集中の専制構造の社会で、日本は権力分散の団体構造の社会」ということを述べました。 現代中国の研究者にも、歴史学者にも、つぎのようなことを言う人がいて、私も「そうだな」と思うのです…

ボーア研究所のコペンハーゲン精神(わけへだてのない協力・自由な討議・ゆとりとユーモア)

「量子力学」の建設者、ニールス・ボーア(1885~1962、デンマーク)は、アインシュタインと並んで、20世紀を代表する物理学者だといわれます。 でも「量子力学とは何か」をきちんと説明する能力が私にはありません。とりあえず「現代物理学の重要な領域で、…

ル・コルビュジエ・「無名の若者が巨匠になるまで」の典型

ル・コルビュジエ(1887~1965)は、20世紀を代表する建築家です。なお、ル・コルビュジエはペンネームで、本名はシャルル・エドゥアール・ジャンヌレといいます。10月6日は、彼の誕生日。 彼は、数々の邸宅や公共建築のほか、大風呂敷な都市計画などで知ら…

「職業教育を重視した多様な学校教育」を60年前の政府は考えていた?

先日友人と、社会や歴史についての長時間の会話をしていて、日本の教育の話題になりました。友人はこんなことを言いました。 「同じような学校教育を、大半の子どもたちが小学校から大学まで10数年間も受け続けるなんておかしい」 「多くの子どもたちは、高…

「専門の事典を手元に置いて、ちょっと調べる」習慣のすすめ

私はいくつかの小型の専門事典(辞典)を手元において、ときどき参照しています。 「インターネットでたいていのことは調べられる」というのは、たしかにそうでしょう。私もインターネットで調べたり、確認したりということはしょっちゅう行っています。 で…