参議院選挙が近くなってきました。私は投票に行くつもりです。みなさんにも「選挙に行こう」とおすすめしたいです。
ただ、選挙に行くとしても「基本的人権のことを忘れないで欲しい」と願っています。今回はとくに。
基本的人権とは、要するに、命や財産の安全や、行動や発言の自由が守られるということ。
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幅広い事柄をカバーした基本的人権が、社会の構成員全員に対し保障されていること。
そして、誰が保障の対象であるか、つまり「誰が国民・市民として守られるか」について、権力の側が恣意的に決めることができない(政府に対し、いろいろな強い縛りがある)。
この大原則を、当然の守るべき前提としている政党や候補者であることが、投票に値する最低条件だと、私は思っています。
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もしも、ある政治家・候補者が「人権」を声高に主張していなかったとしても、憲法による権力への縛りを確かに感じており、窮屈ではあってもそれを無視することは「やってはいけない」という前提に立っていれば、一応は「最低条件」を満たしているでしょう。
しかし、「窮屈な憲法の縛りなど、壊してしまおう」と考えているなら、とんでもないことです。
でも、最近は、支持する政治家に縛りのない権力を与えるのは望ましいことだと考える人も増えているようです。
その政治家が圧倒的な力で自分の支持する政策を断行し、自分の気に入らない誰かを「退治」「排除」してくれることを望んでいるわけです。
そういう考えが一部で力を持つようになっていますが、恐ろしいことだと思います。
「縛りのない強い権力」は、強大な怪獣を鎖から解き放つようなもの。怪獣は、自分の「敵」を食べてくれるかもしれません。しかし、自分だっていつ怪獣に襲われるか、わからないのでは?
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政策についての公約の前に、前提として「基本的人権」について、その政党や候補者がどう考えているか。
そのことを忘れないようにしたい。そのうえで、政党や候補者の政策面での主張について考えたい。
「人権は大事」なんて、選挙のまえにそんなことを確認しないといけない状況が来るなんて、以前は思っていませんでした……
ほんとうは、大事な政策的課題が山積しているわけですが。
そして、ここで書いたようなことを「古臭い教師の説教」のように感じて嫌悪する人が相当数いることも事実。
でも、私としては自分にも言い聞かせておきたいと思って、書いております。
