【今日の名言】
アダム・スミス(1723~1790イギリスの政治経済学者、主著『国富論』)
もっと大きな仕事をするつもりだったのだが。
スミスが晩年にもらした言葉。「十分に大きな仕事をしたのでは?」とふつうは思います。しかし、『国富論』(近代の市場経済を論じた)も「人間や社会の全てをまとめた理論をつくる」という彼の構想のほんの一部でした。
大きな仕事をする人はとんでもなく大きなことを考え、そのうち実現した一部が「偉大」とされるのでしょう。
私たちもときには「大風呂敷を広げて構想する」ことをしたらいいと思います。
人間というのは、考えた以上のことは多分できないのです。「構想したことが自分の限界を決める」といってもいいかもしれません。
もちろん、ばくぜんと広げたままではダメなはずです。その大きな構想をいくつもの部分に分けて、着手できるところから取り組めばいいのでは。
そして、できるところまでやればいい。かなりのことが実現するかもしれません。
私は若いころから大風呂敷を広げるほうで、構想の多くを実現できず気落ちすることも多いです。しかし最近は「一部でもかたちになっているのだから、よかった」という気持ちも強くなってきました。
この記事のスミスの言葉を知った本