そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

あなたの文章を読んでくれる人は、恩人

文章は書き続けないと、上達しません。どうしたら、書き続けることができるのでしょうか?

一番大切なのは「たったひとりでいいから、読んでくれる人をみつけること」です。人に読んでもらうあてのない文章を書くのは、むなしいことです。だから日記は、たいてい三日坊主で終わるのです。

私は幸運でした。文章を書き始めたとき、読んでくれる人が身近にいたからです。私に書くことすすめてくれた若い先生が読んでくださいました。

また、一緒に勉強する友だちがひとりいて、書いたものをみせ合っていました。最初の数年は、この2人だけが私の読者でした。書いたものに自信がなかったので、2人がいれば満足でした。

やがて、少し上達したと思ったので、2人以外にも読んでもらいたくなりました。そこで、友だちや知り合いのなかで興味を持ってくれそうな人に書いたものを渡したり、送ったりするようになりました。

さらに、人の主催する勉強会(数人くらいの小さなもの)に書いたものを持ち込んで、発表するということもしました。

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でも、そうやって渡したり持ち込んだりした文章が、読んでもらえないことも多いです。感想を言ってもらえることは、そんなにあるわけではありません。

素人の書いたものを読んでコメントするのは、疲れることです。「書いたものを読んでほしい」というのは、無理なお願いをしているのです。

だから、ちょっとでも読んでくれた人は、無理をきいてくれた恩人です。なかには、読んで好意的なことを言ってくれる人がいます。これは本当にうれしいです。

そういう人は、決して多くありません。でも、うれしさがいつまでも残ります。10年前のことでも、憶えています。

読んでくれる人をさがしていると、たまにほめてくれる人がいます。その時のうれしさをいつまでもひっぱって、書くことを続けました。

あなたもどうにかして、読んでくれる人をさがしましょう。今の時代は、ブログなどのインターネットによる発信という手段もあるわけです。

そして、読んでくれる人がいたら、心から感謝しましょう。

私もこのブログなどを通じて、ときどき「読みましたよ」という反応をいただきます。これは本当にうれしいです。ありがとうございます。いつも励みにしています。

 

私の本(電子書籍)をはてなブログで紹介してくださった恩人の記事(著者Ranunさん)。わかりやすく丁寧に拙著を紹介していただき、うれしいかぎりです。「文章を読んでくれる人は恩人」ということにも触れておられます(当ブログのこの記事はこの電子書籍の一部を編集したものです)。ごく最近の関連記事ということで、リンクを貼らせていただきました。