そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

まず本屋さんへ行って、本を手に取ってみよう

「本を読みたいのですが、何か面白い本はありませんか?」と聞かれることがあります。でも、そういう質問は答えにくいのです。「こういうことを知りたいが、いい本はないか」というのなら、答えようがあるのですが。

ただばくぜんと「何かいい本はないか」という人には、とにかく「近所の本屋さんへ行って、本を手に取ってみること」をおすすめします。

読書の最初のステップは、「本屋さんへ行くこと」です。

本屋さんに行ったら、まずうろうろしてください。普段のぞいたことのないようなコーナーにも行ってみてください。「へえ、こんな本もあるのか」という発見があるでしょう。

本屋さんのいいところは、洋服屋さんとちがって「今日は何をおさがしですか?」などと声をかけられないことです。だから、安心してうろうろできます。

読書の第2のステップは、「本を手に取ること」です。うろうろしてみて、ちょっとでも興味の持てそうな本が目にとまったら、すぐに手に取ってみましょう。ここでは、「何も考えずに気軽に手に取る」ことが大事です。

ビジネスの本をさがしていて、ふと料理の本が目にとまったとします。そのとき、「今さがしているのはこれじゃないから、あとで」などと考えてはいけません。すぐに、その本を手に取ることです。どんどん手に取って、パラパラめくってみる。つまらなかったら、棚に戻せばいい。

私が勤めていた会社の近所には、かなり大きな本屋さんがあって、昼休みによく行きました。「うろうろする」時間は、30分くらいでしょうか。その間に、10冊くらいの本を手に取っています。

勤めていたころの私は、本屋さんに全然行かない日というのはあまりなかったので、そうやって年間に「何千冊」という本と出会えるわけです。10冊手に取ると、1冊くらいは「買ってもいいかな」と思える本があります。

まず、1週間に30分ほど「本屋さんをうろうろする」ことをしてみてはどうでしょうか?

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