【今日の名言】
黒澤明(映画監督、1910~1998)
3月23日は黒澤明監督の誕生日。彼はこんなことを言っています。
脚本は、映画の苗だ。
つまり「映画にとって、脚本はすべての基礎となる設計図」ということです。
脚本がダメだと、演出や役者の演技や、そのほかのことがどんなによくても、二流以下の映画しかできない。でも、脚本が面白ければ、きっと面白い映画ができる。
「まず、設計が大事」というのは、何ごとにも通じることではないでしょうか。
そして黒澤は、「映画監督になりたければ、酒を飲んで映画を語ってばかりいないで、まず脚本を書いて完成させることだ」と、若い映画人たちに言っています。忙しくても、1日に原稿用紙1枚書けば、1年で300枚になる。彼も助監督時代にそれを実行したのです。
また、ほんとうに面白い脚本なら、たとえ本格的な映画化がむずかしくても、テレビドラマにできるかもしれないとも言っています(今の時代なら、さらにほかの手段もあるはず)。
映画の脚本のような「苗」にあたるものは、いろんな分野であるでしょう。
「苗」や「設計図」だけでは足りないとしても、まずはそこからだし、それをつくることには決定的な意味があるはずです。
クヨクヨしてても仕方ない、飯食って寝るだ。
黒澤監督のこの言葉も好き。悲しいことや悩みがあるときは、よくこの言葉を口にしたそうです。たしかに、ご飯を食べたり眠ったりなど、基本的な欲求を満たすことは元気を回復する後押しになりますね。
引用文献
「飯食って寝るだ」はこちらから。