そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

机に向かっていては、本は読めない

「本は書斎や勉強部屋の机に向かって読むもの」と思っていると、読めません。自分を振り返ってみても、机に向かって読んでいる時間というのは、そんなに多くありません。

本が一番読めるのは、書店のそばのコーヒーショップに入って読むときや、帰りの電車の中で読むときです。

そういうとき、「読みたい」という気分が最も盛り上がっています。そこでざっと拾い読みしたときの内容が、一番頭に残ります。本から得た知識の半分くらいは、買った直後に読んだものかもしれません。

買ってきた本は、家に帰ったら机やその周辺、ベッドの脇などに積んでおきましょう。そのときすでに「読む気」は急速におとろえています。私の場合、積んだまま何か月も読まないことが結構あります。

買った本は、すぐに本棚などにしまい込んではいけません。そのまま読まないで終わってしまいます。目につくところに積んでおきましょう。

私の書斎では机の前に本棚があるので、そこに買ったばかりの本を入れていますが、それは「最も目につく場所」といえます。

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つぎに本が読めるのは、ベッドやソファーの上です。ワンルームに暮らしていた若い頃は、ベッドの脇に積まれた本の中から、ふと思い出した本を取り出してよく読んでいました。

仕事から帰って、風呂あがりの「やれやれ」というときに、寝ころがったままページをめくるのです。休日に、何時間もベッドの上で読んでいることもありました。

リビングのある家に住んで、そこにソファーを置くようになってからは、ベッドのかわりにソファーで寝転んで読むようになりました。ベッドやソファーでの読書は、ストレスのない楽しい時間です。

しかし、ずっと寝転んでいるのも疲れることがあります。すると、今度はダイニングテーブルに向かって姿勢を正して読んでいたりもする。

ダイニングテーブルの上には、ふだんは何も置かないようにしているので、すっきりとした気持ちで本に向かうことができます。

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たくさん読むコツは、「読みたいときに読む」ことと、「ラクにして読む」ことなのです。「何がラクか」は、そのときの気分しだい。

こういうコツに沿って、意識的にやっていくのがおすすめです。

 

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この記事は、私そういちによるこの本(電子書籍)の一部を編集したものです。

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