私は、意志の強いほうではありません。お酒を減らそうと思うのですが、むずかしい。日記や家計簿も続いて2週間くらい。
そんな私でも、歴史や社会科学などの好きなことがらについて、本で勉強し文章を書くということだけは、30年来続いています。それで書いたものをのせるブログも、それなりに続いている。
今はそれが著作の出版などのある程度の仕事になりました。しかし、若い会社員だったころ、そのことを私の周囲は「ほめられたこと」とはみてくれませんでした。「せっかくなら、もう少し役に立つことを勉強したら?」と言う友人もいました。
それでもずっと読んだり書いたりを続けてきたのは、自分にとって面白いからです。
「少しは役立ちそうなことを勉強しようか」と思って、英会話や資格試験の勉強をしたこともあります。でも、これは私の場合は続きませんでした。
結局、「少しは役立つことを」とか「周囲に認められよう」といった動機だけでは、続かないのです。でも、自分にとって本当に「面白い」なら、続きます。続ければ、ものになる可能性があります(英語の勉強も資格試験も、自分が面白ければ続けられる)。
「こんなことをして何になる?」という思いが頭をよぎることもあります。でも、好きなことを楽しんでいるのだから、それが「何にもならない」としてもかまわないはずです。
たいして興味を持てないことを、試験のために何年も勉強して合格できなかったら、「徒労だった」と思うかもしれません。しかし好きな勉強なら、徒労ということはあり得ないのです。