昔ながらのアナログの道具ですが、私は「情報カード」というものを愛用しています。メモするための、少し厚手の紙片。
いろんなタイプがありますが、私が使っているのは「5×3カード」という、5インチ×3インチ(125ミリ×75ミリ)サイズの無地のもの。それを、いつも十数枚は持ち歩き、思いついたことや発見を書く。情報端末や手帳・ノートよりも軽くて素早い。
書いたカードは、専用のカードボックスに、ざっくりと項目別に仕切って入れてあります(下の写真)。「世界史」「偉人」「経済」「名言」「日々のこと」「住まい」等々の項目。
カードを書くのは、アウトプットのためです。文章を書くネタ帳として書いているのです。
カードに書いたことは、料理の素材みたいなもの。カードボックスは「考えたこと=素材の貯蔵庫」です。
自分で考えたことというのは、案外忘れてしまうもの。だからメモをする意義があります。そして、それを保存・活用する自分なりの道具やルール、つまりシステムが必要です。
このような「メモの大切さ」を若いころの私に教えてくれた先輩は「生きているとは、何かを考えているということだ。考えたことをメモするのは、命の記録みたいなものだ」と言っていました。
「考えたことのメモ」は、人生の密度を濃くしてくれます。
もちろん、メモの道具はカードでなく手帳やデジタルの端末のほうが使いやすい人もいるでしょう。私もそのうちデジタルのほうに移行するかもしれません。とにかく、自分なりのシステムを築けばいいと思います。
関連記事