【今日の名言】
岡本太郎(美術家、代表作「太陽の塔」1911~1996)
ぼくはきみの心のなかに実在している。疑う必要はいっさいないさ。そうだろ。
今はもう会えない・大切な人あの人も、私の心のなかに生きている。過去の時代のすばらしい人たちも、そう。
私は今50代半ばです。この数年、私が子どもや若者だった頃に活躍した、スター・著名人の訃報に接することが多くなりました。
あの頃子どもだった私が、もう白髪交じりのおじさんなのです。あの頃のスターや先生たちはもっと年上でご高齢なのだから、亡くなるのは必然です。
ご高齢の今も第一線で活躍される、たとえば黒柳徹子さんのような人をテレビでみると、「いつまでもこの人がいるわけではないんだ」と思うこともあります。
近ごろは黒柳さんに限らず「いつまでもいると思うな、〇〇さん」ということを、いろんな分野の大物について思います。いずれ、この人たちの活躍をみることができなくなるのだと。
でも、この人たちが残した映像や作品・著作などがあるわけです。それらをひもとけば、また会うことができます。
あるいは私たちがその人を思い出したとき、「心のなかに実在している」感じになることもある。
本を読んでいても、たとえば岡本太郎さんの言葉に接すると、子どものときにテレビでみた、あの「ちょっと変な芸術のおじさん」が語りかけてくるように感じるのです。
岡本の言葉は、この本で知りました。本の最後のページにあります。手軽に読める評伝としておすすめ。