そういちコラム

数百文字~3000文字で森羅万象を語る。挿絵も描いてます。世界史ブログ「そういち総研」もお願いします。

少し勉強したら、文章を書いてみよう

勉強というと、まず「教科書や本を読む」ことをイメージします。それも大事ですが、「考える力をつける」としたら、読んでいるだけでは足りないと思います。それだけだと、どうしても頭の使い方が受け身になってしまう。

考える力をつけるには、文章を書く必要があります。100冊読める時間があったら、読むのは50冊くらいにして、残りの時間は書くことに使いましょう。

書き始めたとしても、最初は思うようには書けないはず。でも気にしない。初めは日記程度でいい。

日常生活での体験、本・映画・番組の感想、最近のニュースのことなど、何でもいいから気軽に書く。書き慣れないなら、100字、200字で十分です。そのうち、もっと長く書けるようになります。

目標はまず、どんなテーマでもいいから、500~1000字の文章を書けるようになることです(この「そういちコラム」の記事の長さ)。

それを何本も書きながら、次のステップとして3000~4000字の論説やエッセイを書くことをめざしましょう。それが月に1~2本も書けたら、かなり本格的なレベルではないでしょうか。 

とにかく、まずは短い文章をたくさん書く。力をつける方法はこれに尽きると私は思います。

書くことで、本を読むにしても読み方が変わってきます。知識を自分の中に主体的にとり込んでいく感じになるのです。

そして、できれば書いたものを誰かに読んでもらいましょう。アドバイスをくれる先生のような人がいれば幸せです。そんな先生がいなければ友だちでもいいです。感想を言ってくれなくても、気にしない。

そういう友だちがいないなら、自分で自分の読者になりましょう。

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私は若いころ(20~30年前)、先生にあたる人に言われて、以上のことを意識して行いました。SNS以前の時代なので、アウトプットは紙です。

そして、やってよかったと感じています。ほとんど文章が書けなかったのが、一応は書けるようになりました(のちに自分の本を出すこともできた)。

今は文章を書くことをブログなどで積極的に行う、私たちのような人が非常に大勢いるわけです。文章を書くだけでは差別化できないかもしれません。

でも自覚的に丁寧に取り組むのと、ただ書くのとでは、やはりちがいがあるように思います。

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この記事は、私そういちのこの著作の一部をもとにしています。

自分で考えるための勉強法 (Discover Digital Library)

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