「小さなピース(断片)」は、今の文化の主流です。
たとえば、本1冊ではなく、ブログの短い記事や百数十文字のつぶやきを読む。音楽ならアルバム全体を聴くのではなく、1曲ずつダウンロード。長編の映画やドラマよりも短い動画。
この傾向は、すっかり定着しました。とくに子どもたちや若い人のあいだではそうです。そのうちスポーツも、試合時間が短いものが人気になるかもしれません。
それだけに、たまには古臭い・大長編の「大きな塊(かたまり)」に目を向けると、発見があるでしょう。それらは、今の文化の「元ネタ」です。
そして、「大きな塊」に学ぶことで、ネット上の小さなピースだけを情報源とする人との差異化もできるはずです。