そういちコラム

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「バブル」「高度成長期」っていつのこと? 基本の年代をおさえる

カフェで隣のビジネスマンたちが「1995~96年」を「バブルの頃」だと話すのを耳にしたことがあります。でも日本の「バブル経済」は1986年から91年(あるいは 90年)にかけてのこと。

また、かなり有名な、ある映画のDVDのパッケージでは、映画の舞台の「昭和38年(1963)」を「高度成長が始まろうとしていた時代」と述べていました。これも間違い。こういう文を書く人も間違えるのか。

ただ、私がこのパッケージをみたのは数年前なので、今は訂正されているかも。そうだといいのですが。

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こういう間違いをしないためには、つぎのような「日本の近現代史における基本年代」をおさえることです。

・1868 明治維新
・1904~05 日露戦争
・1914~18 第一次世界大戦
・1941~45 太平洋戦争(日本における第二次世界大戦)
・1955頃~75頃 高度経済成長 *若干異なる年代の説あり
・1973 石油ショック(最も有名な第1次石油ショック)
・1986~1990頃 バブル経済

おぼえるのは、まずはほんのいくつかでいいのです。それを確実におぼえる。それぞれの出来事の内容を詳しく知るまえに(ごくぼんやりとは知ったうえで)、まず年代をおぼえてしまいましょう。

これらの年代をあたり前に知っている方も、もちろん多くいるとは思います。

でも、以上の基本年代があやふやだというなら、しっかりおぼえると、そのぶん世の中のいろんな発信やコンテンツが理解しやすくなるはずです。そして自分が何かを語る・発信するうえでも、大事な素養になる。

これは、日本の近現代史に限らず、日本史全体でも世界史でもいえることです。なかでも日本の近現代史の年代は、使う機会がとくに多い。

そして「数少ない、重要な知識をしっかりおさえる」というのは、すべての勉強に通じるコツだと思います。

 

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