この何年か、やや大きめの汁椀を夫婦で使っています。これに何種類かの野菜、豆腐や油揚げ、肉・魚などが入った「具沢山の味噌汁」をたっぷりと盛り付ける。すると、あとはご飯と漬物やふりかけで、かなり満足できる食事になる。
私は料理上手ではありませんが、具沢山の味噌汁づくりは、長年行ってきました。でも、汁椀を大きくすることで、味噌汁がこんなにも「おかず」として充実したものになるのを実感したのは、比較的最近のことです。
料理研究家の土井善晴さんは、このような味噌汁とご飯だけのセット=「一汁一菜」について、日常の食事はそれだけでも十分なのだと述べています(『一汁一菜でよいという提案』新潮文庫)。
もちろん、いろんな料理をつくるのは素晴らしいのですが、シンプルに気楽に「自炊」を考えることも大事と思います。
土井善晴さんの本。