雑誌『暮しの手帖』を創刊した花森安治(1911~78)の言葉に
「美しいものを見わける眼を持っているひとは、どんなときでも、自分の暮しを、それなりに美しくすることが出来る、幸せなひとである」
というのがあります。
これからの時代、「美しい暮らしをしたい」という人は増えるでしょう。
衣食住にかかわる、美しいもの、ステキなものについての情報が世の中にはあふれています。しかし、景気の停滞や格差の拡大など、経済的な制約も大きくなっている。
だから、制約のなかで工夫することが大事なのでしょう。
たとえば、ごく少ない・厳選されたモノだけで丁寧に暮らす。あるいは、以前は「つまらない」「安物」と思われていたものに、新たな価値や美を見出す。
つまり、柔軟な価値観で美しいものを見わける眼さえあれば、なんとかなるはずです。