【条件1】シンプルでわかりやすく、正確に書かれている
これは前提となる条件です。芸術的な文章というのもありますが、多くの人がまずめざすべきなのは、わかりやすい実用的な文章です。これが書けることは、生きるうえで重要なスキルです。
しかし学校教育では、そのような文章の教育にあまり力を入れない傾向がありました。国語や作文の授業は、文芸中心で、凝った美文や芸術的な表現を追求してきたのです。それとは距離を置いてみましょう。
【条件2】核となる、伝えたいメッセージがある
まず、自分のアタマにある「メッセージ」を明確にしないといけません。そのメッセージをあらわす「自分なりの表現・コトバ」がみつかったら、しめたもの。その「核」さえあれば、文章は書けます。
【条件3】程よい抽象性と具体性
抽象的すぎてはいけない。かといって、具体的に細かいことを書けばいいというものでもない。情報が少なすぎても多すぎてもいけない。
「読者のアタマにどんなイメージ・像を浮かばせるか」を常に意識して、「抽象性・具体性」「情報量」のさじ加減を考えましょう。
【条件4】「押しつけ」を感じさせない論理性
そのためには、「論理の飛躍」をできるだけ排除しないといけません。不注意に書いた文章には「飛躍」が多いです。それは読者には「押しつけ」と映ります。
そうならないためには、ある結論にもっていくとき、つねに必要な前提や情報を盛り込んでいくことです。